誤用しがち?共感性羞恥と観察者羞恥の違いとは?
最近SNSのコメント欄などを中心によく見かける「共感性羞恥」という言葉。
見ているとこっちが恥ずかしくなってしまうような動画に書き込まれていることが多いですが、その使い方は果たして正しいのでしょうか?あなたが言いたかったのはもしかすると「観察者羞恥」かもしれません。
そもそも、共感性羞恥と観察者羞恥は何が違うのでしょうか。
双方の違いを、YouTubeの動画を例に挙げてお話していきたいと思います。
結論から言うと、この二つの語の違いは演者の感情にあります。
例えば、演者のAさんが一発ギャグを披露してそれがウケなかったとしましょう。
これを2つのケースに分けてみます。
ケース1. Aさんがそれを恥ずかしがっていたとき
この光景を見て「見ているこっちまで恥ずかしくなる」と感じた場合これは共感性羞恥と言えます。
ケース2. Aさんに恥ずかしそうな様子がないとき
Aさん本人は何とも思っていないようだけれど、こちら側からすれば恥ずかしくて見ていられない。この場合は、観察者羞恥が適当です。
以上のように、この2つの言葉は対象の羞恥の有無によって使い分けができます。
いかがでしょう、「間違った使い方をしていた」という方もいらっしゃったのではないでしょうか。是非とも今後はこの二つの語をうまく使い分けてみてください。